金属片やむなし

君の影を踏みに。

ほらオチがない

このブログは基本的に「よーいドン!」で書いている。こういうネタで、こういう構成で、こんなオチを付けようとか一切かんがえていない。「書いてきゃなんとかなるだろう」で書き始めるのだけど、なんとかならないことももちろんある。ってかその方が多い。文字数的にそろそろくすぐりのひとつも入れなきゃいけないのだがアレだ、「布団がふっとんだ」\ナイスくすぐり!/(まれに見るほどの失敗)

文章を書いていると、奇妙な欲望に出会う。「わかりづらいことを書いてやろう」という欲である。前提知識が必要なものであったり、混み入った繊細な表現をすることで先鋭化したくなるのだ。平たく言うと「オンリーワンになりたい」欲。自分が特別な存在でありたい欲。

もちろんわかりやすいものの方が正しいのはわかっている。正道かつ王道、そこで勝負してこそ、という思いはある。ただ「1+1=2」みたいなことを書いても理解されないことがあまりに多いのだ。ロジックでガチガチに固めた文章でさえ誤読は平気でなされる。人は見たいものしか見ない、という現実が圧倒的にのしかかってくる。

そういったストレスの反動なのかもしれない。おれは今でも「わかりづらい文章」を書きたくなることがある。「どうせお前らわかんねえだろ」ってハイコンテキストな文章を書いてしまう。正直なとこ自分でもよくわからないようなものを書いて、それでも読んでくれる人がいることに安心したいのだ。かまってちゃん気質全開である。

次回、そういう文章をアップする。「何がおもしろいの?」って問いは「何が怖いの?」ってのと同義なんだ。