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金属片やむなし

君の影を踏みに。

「じゃあお茶でいいですってなんだよ、お茶はお前のおもちゃじゃない!」

タイトルに意味はない。と思ったけど「お茶」と「おもちゃ」てちょっとかかってるじゃねぇか。


「ゾンビブーム」ってしょっちゅう聞く。最近だと「アイアムアヒーロー」「東京喰種」「がっこうぐらし!」あたりが流行りどころか。っていうかゾンビブームじゃなかったころを知らないんだよね。

最初に「ブーム」となったのはジョージ・A・ロメロの「Night of the Living Dead」(1968)だろう。この映画が公開された日、地獄は溢れた。

以来死人の群れが地上を歩かぬ日はなかったと断言できる。数々のゾンビ映画が、小説が、漫画が製作され、人々は熱狂をもってそれらを迎え続けた。みんなゾンビが大好きで、ゾンビは我々の日常に溶け込んでいると言える。いるでしょうあなたのとなりにもゾンビのひとりやふたりッ!


たとえばもう「ラーメンブーム」って言わない訳じゃん。たしかにかつてラーメンがブームだったことはあるのだろう、でもラーメンはすでに日本人の日常となった。それどころか都内のラーメン屋では中国人店員が中国人観光客に日本の「ラーメン」の説明をする光景が珍しいものではなくなった。なんだこれ。外国人観光客を見込んでハラル認証(イスラム教の戒律に則って処理された食品であるとの認証)を受けたラーメン屋ってなんだ。しかもけっこう繁盛してるし。


話が逸れた。まあラーメンと同じように、ゾンビもまた我々の日常となっているということだ。そのうちヴードゥー教徒にジャパニーズゾンビの説明をする日が来る可能性だって皆無じゃない。「日本のゾンビにはいろんな種類があるんです、わりと自由にレギュレーションを設定できることが製作側に好まれる理由ですね」……なに言ってんだお前? ゾンビはゾンビだろ。


そう、日本のゾンビに限らず、一口に「ゾンビ」と言っても様々なバリエーションがある。「ゾンビ」と「一口」って単語が並ぶと複雑なものがあるが、作品ごとに独自のルールが設けられている。そのルールによって物語は踊りはじめるのだ。

ゾンビ・グレコローマン級。裏千家ゾンビにフリースタイルゾンビ。ゾンビ道。


あなたのゾンビはどこから?「私は鼻から」「喉から」「もしもし私リカちゃん。今あなたの」

……後ろからだよ。