金属片やむなし

君の影を踏みに。

猿の川流れ

バカがひくものの代名詞と言えば「夏のソリ」だ。本来あれは犬ゾリと言って犬がひくものだ。しかも夏だから雪がない、いくら引いても動きゃしない。そんなもん引っ張ってウンウンいってるのはバカとしか言いようがないだろう。

ほんとうにソリを引いてるひとがいたらどうしよう。

さてバカが夏にひくものについては解決した。次はバカが夏におすものについて考えたい。
「のれんに腕押し」という諺がある。しかしほんとうにのれんを押しているバカというものをオールシーズン見たことがない。

あ、今おもいついたんだけど諺をテーマにしたら書きやすい気がする。やってみよう。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺がある。しかしほんとうに二羽のウサギを追いかけるバカというものを見たことがない。

あれ。

「石の上にも三年」という諺がある。しかしほんとうに三年も石に座り続けるバカというものを見たことがない。

これダメなパターンじゃね?

「馬の耳に念仏」を唱えるバカを見たことがない。「羹に懲りて膾を吹く」バカはいないし「猫に小判」をやろうとするバカもいなければ「坊主憎けりゃ袈裟まで憎」んでるバカも見たことがない。「二階から目薬」いいかげんにしろ。

「仏の顔も三度まで」という諺がある。ニーチェ曰く「神は死んだ」。よかった、仏さまを四度も怒らせるバカはいなかったんだね!