金属片やむなし

君の影を踏みに。

カレー味の猫

もう何年も前に今は亡きLAWSONストア100に吸収合併されたショップ99の店内で流れていたテーマソングが脳内再生されてうわうぜえ、他の曲にしよう、と脳内ライブラリからランダム再生したらニトリのテーマで限りなく目が虚ろになっております。「似たもの検索」とかそういうのいいから。

「カレー味」の食べものが苦手だ。カレーは好きなのだけど、カレーコロッケとかカレーチャーハンとかカールのカレー味とかカレー味のひねり揚げとか勘弁してもらいたい。いや普通のコロッケもチャーハンもカールもひねり揚げも全然ありなのだ、なぜわざわざカレー味にするのか。
どうせ商品のバリエーションを増やそうとしたときに「じゃあカレー味でいいじゃん」くらいのノリで作られたに違いない。なんたる安直、その思考停止っぷりは白い犬をパンダ柄に染めて喜んでる中国人を笑えないぞ。アブラソコムツを「白マグロ」と言い張って食べてるアメリカ人を笑えないし、淡水魚であるティラピアを「イズミダイ」って名前で売ってる日本人を笑えない。死体には白い布をかけておけばいいだなんて誰が言った?(勢いをつけるために全く無意味な文章を挟むことがあります)

猫が好きなんです。
猫のどんなところが好きかを書き始めると相当クドい文章が20000字くらい続いてしまうので止めておくが、おれは猫が好きなのであって猫のようなものが好きな訳ではない。

ハクビシンっているだろう。あれって夜の遠目だと猫と見分けるのは難しい。大きさも動きも猫に似ている。まあ尻尾みりゃ一発で分かるのだが、おそらく多くの人が「ちょっと変わった猫」と認識しているように思う。

おれ「猫が好きなんです」
親切な誰か「はい(にこにこしながらハクビシンを差し出す)」

そうじゃないだろう。
もうちょっと言っておくとおれは猫グッズも求めていない。猫が好きなだけであって、猫の形をした何かが好きなのではない。むしろ苦手なほうだ。もちろん中には好みのものもあるが。

まだわからない人のために補足する。これはどうだ、「ドールが好きな人は人間を好きなのか」(ドール好きは人間が苦手という偏見)

ところでハクビシンの肉は美味いらしい。人によってはベストオブ肉、キングオブ肉とまで言わしめるほどのもので、一切れ食べると3年寿命が延びるという。
まあ雑な嘘はおいておくとしても、かなり美味いのは確からしい。残念ながら入手が困難で、活スッポンからティラピアまで揃うアメ横センタービルの地下ですらお目にかかったことがない。雌雄一対の爬虫類が浸かっていることはさておき瓶の蓋が粗雑にできていてなんか横から漏れちゃってるお酒とかこれ検疫だいじょうぶ? と心配になるほどの生鮮ハーブが揃う東新宿のアジアンスーパーストアでも見たことがない。ふしぎな石鹸から骨つきのヤギ肉、羊の脳味噌までが揃う池袋のハラルフード店、アルファラスーパーマーケット(ここは時間を選んで行かないと「今カラオ祈リネー」と門前払いをくらうので注意が必要だ)でも見たことがない。生きてる奴なら近所で見かけたが(杉並区)。

ともあれ何かの拍子に手に入ることがあれば、ぜひ試してみたいものだ。

……だからカレー味はイヤだって言ってるじゃん!(涙目)