金属片やむなし

君の影を踏みに。

こういうの。

遅筆につきこんなブログでも1本書くのに(推敲含めて)1時間くらいかかる。1時間というのはそれなりの時間で、もしおれが時速100キロで走っていたら100キロ移動したことになる。東京から4号線を北上したとするとだいたい宇都宮のあたりだ。餃子が食える。

しかしながらおれは時速100キロで走っていない。ブログを書いていただけなので餃子が食えない。ここは宇都宮ではなく荻窪である。いや荻窪だって餃子くらいあるのだ、ただ今のおれはそんなに餃子を欲していない。もしおれが時速100キロで走っていたら宇都宮にいるはずだ、という仮定のもと、宇都宮つったら餃子だよな、という話なのであって別段餃子を食べたいわけではない。

もしおれが時速244キロで走っていたら、このブログを書いてる間に浜松に着いているはずだ。餃子が食える。でもおれはブログを書いてただけなので、

もっと速く走ろう。右足が沈む前に左足を踏み出せば水の上だって走れることは「キリストトカゲ」の俗称を持つバシリスク属が証明している。餃子の本場と言えば中国は大連、1時間で日本海を走り抜けて中国北東部の大連に辿り着くには時速何キロが必要なのか。

キリストの好物が餃子だなんて話は寡聞にして聞いたことがない。

さておれは時速何キロで移動するのが適切なのか。100キロ走った直後に餃子を食える気もしないし、そろそろ筆を置こうと思う。時速5キロくらいでお家に帰ろう。