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金属片やむなし

君の影を踏みに。

夕方の中野にて。

嫌いなものについては書かないようにしている。不毛だから。というか何かを嫌うというのもエネルギーを使うので、そんな暇があったら何かを好きでいるほうがいい。



で、好きなものがあるというのはいいことだなあ、と。どうした新しく宗教でも始めたか、という声が聞こえてきそうだが、そうではない。



先日、ともだちができた。

COALTAR OF THE DEEPERSとと24年組の話ができるともだちだ。フリッパーズPEOPLE IN THE BOXもイケる。これまでの人生でそんな奴はいなかったので、話していてトテモ楽しかったのだ。ああ好きなものについて話すのってこんな楽しかったっけ、と新鮮な気分になった。



そんなのインターネットにいくらでもいるだろう、とおっしゃる向きもあるかもしれない。ダメなんだよそれが。バンドマンは人間で、かつ人前で活動するから、どうしてもモテる。ロックバンドにはグルーピーがいる。ネットで検索すると誰を食っただの堕胎させただの真贋交えてそういったノイズばかりがドロドロと渦巻いていて、そういったものを見るのは趣味ではない。

おれはミュージシャンの私生活には興味がないし、単純に作品だけを聴いていたいのだ。



そのともだちとはネットで知り合った。

インターネットの向こう側には人間がいる、という当たり前のことをおれは忘れかけていた。ネット上の「お前ら」はなんと個人の集合であったのだ!



なんで会おうと思ったのかを訊いた。「せっかくインターネットがあるのだから、いろいろな人と会ってみたい」みたいな答え。意識高いな!

危険ではないか、と訊くと「ちゃんと会う人は選んでいる」とのことだったが、ネット上のおれのことを「中性的な印象」とか言ってたので根本的に人を見る目がないのだとおもう。気をつけましょうね。



長いことインターネットに引きこもっていたが、こうやってネットで知り合った人と実際に会ってみて、そしたらちゃんと人間が出てきて、気が合って、という経験をして、あれこれって悪くないんじゃね? と思ってしまった。n=1の成功体験だけど、もうちょっと気軽になってみてもいいのかもしれない。