金属片やむなし

君の影を踏みに。

鳥や雲や夢までも掴もうとしている

住宅街の公園で、ぼんやりと未就学児が遊んでいるのを見ていた。どうやら鬼ごっこをするらしいのだけど、「転送しようぜ!」「オレ転送する!」などのセリフが非常に現代っぽい。異世界ものかよ。

おれが子供のころは「ワープ」してたように思うのだが、まあ人力ワープだ。この子らも別段ゲートが開いたりはしないだろうからきっと人力転送なのだろう。ってか転送ってなに?


他にも「ミッション」「エージェント」「ハンター」などと次々と新しい言葉が聞こえてきた。なんかすげえな、と思っていたら「じゃあ誰が鬼やる?」って、その世界観に鬼ぶっこむの無理じゃね? と突っ込みたくはなるのだけど元が鬼ごっこなのでそこは動かせないのだろう。


善意的に解釈するとして次元の歪みから来訪してくる「うごめくもの」たちは時間軸に縛られないため古代にも観測されていたことを示す記録を民俗学者が発見してそこに「鬼」と記されていたということにしましょうそうしましょう。そんでその民俗学者が鬼に取り込まれたことを契機に「圧倒する混沌」が発動し大厄災を引き起こしている、と。

あれでもこの設定だと鬼ってやっつけられる側だよね? こんな鬼ごっこでだいじょうぶか。


……ふと見ると子供たちは飽きたのかブランコで遊んでいた。お前ら設定資料ばっか作って1ページも書かない設定厨かよ!